THE BATMAN(米2022)

バットマンは何回も映画化される。その最新作。3時間は長い。それでも悪い出来ではない。今回のバットマンも憂いがあって美しい。ミステリー仕立てで謎が解き明かされていく。相棒役の刑事がいるので、何だかシャーロックホームズ風でもある。キャットウーマンは多国籍風。ゴッサムシティの市長選の対立候補も黒人の若い女性だし、今の時代を反映している。後半の水のシーンは東日本震災を思い出した。監督もきっと津波のニュース映像が目に焼きついていたのかもしれない。毎度のことだが、バットマン世界なので、映画のほとんどが夜のシーン。3時間がダーク&ノワール。好き嫌いの分かれるところかも。映像は美しくアクションはかっこよいから、バットマン好きにはたまらないかも。舞台のゴッサムシティを見るたび、生まれ故郷を思い出す。ホームタウンは犯罪が溢れているわけではないが、多国籍の人がたくさん住んでいる。下町は家賃も安いし、働く場所はそこそこある。地方の国際化は意外に進んでいる。ゴッサムシティ万歳。