TBS「わたし、定時で帰ります」

パーフェクトワールド」が夢物語なのに対して、こちらはリアルなお仕事ドラマ。「いまどきのお話」は興味深い。吉高由里子は相変わらず肩の力が抜けていていい感じ。今回は定時で帰る広告業界の中堅社員の役どころ。元カレが向井理君で、今の彼が中丸君。そろそろ結婚という微妙なお年頃。「獣になれない」のガッキーみたいに、仕事のできる女性だけど、自分を擦り減らすことがないよう定時に帰っている。理想の働き方。ドラマでは令和元年の職場で実際起きていそうな小ネタが満載。あるある・・・と思いながら、自分ならどうするだろうと思って見ているのかな。「今の若い人は」という言葉は、永遠なのかもしれない。自分だって言われてきたし、今の人も、きっとそのうち若い誰かに向かって言うのだと思う。職場の世代間格差は仕方ない。働き方改革の名のもとに、皆が健康で文化的な暮らしができればいいのだが、労働時間を減らした高コストの国、日本で生き残るには、やはりお金が今まで以上に大切になるのではないだろうか。弱っちい日本人の代わりにバリバリ働いてくれている外国人労働者さんたち。その子どもたちが弱体化した日本人の子どもたちからに変わって、高収入の仕事をどんどん奪っていく日はそんなに遠くない気がする。私たちは働き方以外にも改革していかないといけないのかもしれないね。まあ、そのあたりはこのドラマでは出てこないのだけど。