東京バレエ団 子どものためのバレエ「ドン・キホーテの夢」横浜関内ホール

友人のお嬢さんが出演されているので見に行った。新型コロナウィルスの第6波で感染者激増だが開催。空席がまばらにあるのは、観客数を減らしているのかもしれない。子どものためのバレエで、オープニングにセリフを入れての説明があった。わかりやすいので、子ども並みの素人にも優しいバレエだった。主役のふたりは小柄だったが、几帳面な踊りの印象。バレエの良しあしはイマイチ分からないが、楽しい舞台だった。正味1時間で夢からさめて現実へ。美しい舞台を見せてくれた若者たちの姿を反芻しながら、一体どのくらいの努力をしてきたのだろうと思った。本人はもちろんだが、金銭的なことも含めて家族のサポートなしでは成り立たない世界。家族がいない人や、お金がない人には無縁の世界なのだなあと感じた。冬の寒い街角に立って、世界は不公平が当たり前だとあらためて思う。せめて皆が努力できる世界で暮らせるといいのに。努力できる幸せ。チャレンジできる幸せ。忘れがち。