テレビ朝日「未来への10カウント」

木村拓哉主演のドラマ。キムタクが出ているから、ジャニーズの若者も出ている。落ちぶれた元高校チャンピオンが母校のボクシング部を再建させる話のようだ。顧問の先生が満島ひかり。最近露出が激減していたが、久しぶりに見る満島ひかりは相変わらず魅力的。校長先生は内田有紀。美しい校長先生はキムタクの後輩でボクシング部のマネージャーだったという設定。キムタクはいつもの不機嫌そうな演技だ。地なのか演技なのかよく分からないが、キムタクのこれはお家芸っぼくていい。ボクシングもキムタクに似合う。野球やサッカーでは駄目だし、ラグビーはありえない。大したドラマはないが、なんとなく見るにはいい。おすすめとまではいかないが、キムタクの現在を見て、過ぎ去りし日々を漫然と思い出すのもいい。落ちぶれた役柄もなんだかそれなりのリアリティを持つようになったキムタク。あらゆるものが流れて転がって色褪せ渋みを出すのだなあと思った。いつまでも若いとか美しいとか執着を捨てたところに、別の輝きがあるのではないか。やっちゃえキムタク。今の彼にそんなことを感じた。