フジTV「Silent」

話題のドラマも最終回。川口春奈の大きな目からポロポロ涙がこぼれる予告を見て、目黒蓮の手話の切ない演技も、あと1回かと思うと名残惜しい。聖地巡りをしたくなる気分もわかる気がする。コーダという映画でもあったが、手話は音声言語の代わりではなく、ひとつの世界で文化なのだなあと、あらためて感じた。紬の声を思い出せないと悲しむ想の切なさは、簡単には乗り越えられない壁をしる者のそれぞれの胸に響いただろう。主役の2人の年代とは隔たりがあるにも関わらず、ここまで1度も飽きることなく最終回まで連れて行ってくれたこのドラマには感謝しかない。悲しみを抱えて生きる目黒蓮くんの静かな笑顔を見て、朝ドラには出なくよかったのに、と思ってしまった。唯一難点を探して言えば、篠原涼子かなあ。姉、妹、目黒蓮もバラバラだけど、そこに篠原涼子ではちょっとtoo muchかな。切ない最終回を楽しみに今週も生きて行こう。