テレビ朝日「波よ聞いてくれ」

原作は人気コミックらしく、実写化は難しいと言われていたとか。主演は小芝風花、強烈個性のラジオパーソナリティ「みなれ」を演じている。みなれをラジオに引っ張りだしたラジオプロデューサーに北村一輝。あとは知名度やや低めの配役で、それがしっくりはまっている。初回から怒涛の展開だったが、それにもまして風花ちゃんの超絶喋りと、大きく開いたお口の真っ赤なルージュに魅了された。美しい。テンポ軽快、細部繊細、気分爽快のドラマでとても面白い。ラジオが主役っていうのも、時代センスがあると思う。テレビはぱっとしなくなって久しいが、もっと地味なラジオはそう廃れてはいない。どんどん息苦しくなる昨今、自由度がまだ担保されているラジオはまた注目されるべきかも。私たちは自由なはずだ。周りの空気を読まずとも生きる自由があるはずだ。私たちは言いたいことをいう場所をちゃんと残しておきましょう。輝き失った我が国だけど、そこだけは大丈夫。私たちにはモノを言う自由がある。これさえ言えれば我が国は安泰である。