映画

夜空はいつも最高密度の青色だ(2017)

池松壮亮が見たくて行った。ダブル主演の石橋静河は、石橋凌と原田美枝子の娘なんだとか。芸能界も二世ばっかり。石橋静河はまっすぐ伸びた長い足とさびしげな小さな口元がいい。監督は石井裕也。「舟を編む」の監督。原作は若手詩人最果タヒの詩集で、詩集…

さよなら 渡瀬恒彦

14歳から好きだった。テレビ版「白昼の死角」の鶴岡七郎役で好きになった。「皇帝のいない8月」でクーデターをおこす若き自衛隊員、「セーラー服と機関銃」の薬師丸ひろ子ちゃんとキスする若頭、『時代屋の女房』の夏目雅子を愛する骨董屋さんと、何を演じて…

ララランド La La Land(2016)

タイトルがいい。「ラ」が好きだ。ひとつ増やして「ラララ~」と油断していると、そのままステップを踏んでしまう。アカデミー賞を一杯取った話題のミュージカル。オープニングは、渋滞した道路の群衆ダンスシーン。入り口でいきなり袖を引っ張られたような…

0円キッチン Waste cooking(2015)

毎日たくさんの食材が捨てられている。そんな食材を使って料理しよう。廃油を使ってキッチンカーを走らせて、いろんな所へ行って、みんなの心に食べ物のこと、もっと考えようよ~!と訴える映画だ。最初は普通の料理だったが、最後は芋虫でハンバーガー作っ…

ブラインドマッサージBlind Massage 推掌(2014)

目の不自由な人の手引きをしたことがある。見えにくい友だちもいる。だが、見えないということがどんな感じなのかはいまもよくわからない。この映画は南京のマッサージ院に集まる盲人たちの世界を描いている。失った視力が戻らないと知った少年シャオマーが…

エヴォリューションEvolution (2015)

今年はたくさん映画を見よう。そう思わないと、映画も見なくなった。好きなことをするのにもエネルギーがいるようになった。悲しい。でも好きな映画も見ないで無為に日々を送ってしまう方がもっと悲しい気がした。「映画くらい見よう」そう思って、年明け早…

ソング・フォー・イェテボリ Shed No Tears/ Kann Ingen song( Sweden 2013)

渋谷ユーロスペースで開催中の北欧映画祭に行ってきた。毎年2月のお楽しみだ。見たのはスウェーデンの音楽映画。大好きな音楽で身を立てたいと願う青年ポールは、人前で演奏するとパニックに陥ってしまうという難儀なヒト。ポールの幼馴染のジョニーは金ま…

Learning to Drive (2015)

価値観も生活習慣も異なる人間が出会い、摩擦を生じながらも、やがて友情を育む。よくある話だが引き込まれた。舞台は人種がまじりあうニューヨーク。辛口の中年女性作家ウェンディは運転が出来ない。夫が運転出来たので今まで不便を感じたことがなかった。…

マイ ファニー レディ She's Funny That Way (2014)

ピーター・ボクダノビッチ監督作品。天真爛漫な元高級コールガールのイジーが、偶然女優になったいきさつをインタビューで答える。イジーが一晩共に過ごしたのは、舞台演出家のアーノルド。彼のすすめで、女優を目指し、偶然知らずに、彼の舞台の面接に行っ…

American Mistress (2015)

ニューヨークの大学一年生になったトレーシー。作家志望のトレーシーは内向的で自信が持てない。ある日、近々再婚する母親に勧められて、義理の姉になるブルックに電話をする。タイムズスクエアで登場したブルックは明るく、自由で魅力的。トレーシーは一気…

Every Thing Will Be Fine (2015)

ヴィム・ベンダースの映画は「パリテキサス」が好きだった。この映画もベンダース特有の映像と間合いのある作品だ。ある作家が雪道を運転していて飛び出してきたソリの子どもをはねてしまう。急いで車の前に回ると5歳くらいの男の子がいる。ああ、よかった…

ボリショイ・バビロン Bolshoi Babylon (2015 英)

予告を見たときのワクワクした気持ちで期待しすぎてしまった。次々に繰り広げられるインタビュー。映像が重なり、話は深く掘り下がっていったのだか・・・。リズムが変わらず飽きてしまった。美しいバレエ団の「闇」は、「美しさ」ゆえに引き立つ。ロシアの…