テレビ朝日「黒革の手帖」

やっと武井咲がまともなドラマに出てくれた。松本清張原作の有名なドラマは、米倉良子を始め、多くの女優さんが演じている。貧しく育った美しい娘が詐欺を重ね銀座のクラブでのし上がっていく話だ。武井咲は、「大切なことはすべて君が教えてくれた」の時は、先生役の三浦春馬を翻弄する美しくてあやうい女子高生だった。あれはよかった。しかし、その後はまったくダメだった。どうしてこんなドラマに出るかなあ・・・・といつも思っていた。しかし「黒革の手帖」はいい。どうも武井咲はちょっと「したたかな」役の方がいいのである。明るくかわいい役じゃあないのである。今回は、「あなそれ」で怖い奥さんを好演した仲里依紗が、ライバル?「波子」で登場。仲里依紗はヤンキー力全開で、子ネコみたいなかわいい。「逃げる女」の時の狂気もあって、今、旬の女優さんである。先輩ママに真矢みき、波子に入れ込む美容整形の院長に奥田瑛二。その古い愛人に高畑淳子。結構豪華な配役。高畑淳子は去年の今ごろは息子の不祥事であやまっていたが、最近ちょこちょこ、底意地の悪い役で復活している。悪役だと視聴者からも文句がこないのかな。武井咲と関係を持つ政治家安島役が江口洋介江口洋介って存在がなんだか薄い。イマイチ。でも武井咲が美しいからまあいいか。奥田瑛二演じる院長先生が、「国有地の払い下げで土地をただみたいな値段で手に入れる」ってな、ことを言っていた。こういう話は以前はドラマだけの世界かと思っていたがそうではないらしい。いい年をして私はほんとにあまちゃんだ。