アンソニー・ホロビッツ「その裁きは死」(創元推理文庫2020年)

年末年始のお楽しみはミステリー。「このミステリーがすごい」などミステリーランキング全制覇1位と帯にある。むむむ。久しぶりのミステリーなので、はずしたくない気持ちが勝って購入。本格的な推理モノで大満足。最後の最後ですべてのピースがしっかりはまって、気持ちが良い。年明け幸先よくミステリーの醍醐味を堪能した。シャーロックホームズとワトソンのコンビのような、ホーソーンとトニー。作家アンソニーホロビッツ自身が作品に作家として登場して話を展開するのも新しい。ロンドンに行ったことがないのが残念たが、ロンドンを知る人なら、通りや場所の名前から雰囲気がわかって楽しめるだろう。世界中が国を開くのはまだ当分先になりそうだが、次回の旅はロンドンも候補に入れておこう。海外旅行などまだまだ手が届かない世界だと悲観しても仕方ない。明るい明日を夢みて。明日はきっといい日になる。高橋優が歌っていたしね。