立花隆「立花隆・100億年の旅」朝日文庫(2002年)

朝日系の雑誌の連載をまとめたもの。サイエンス・ナウと同じ、科学の最前線の研究室をおとずれて、その概要をまとめたもの。20年前の話だから、その後、大きく進展したものもあったし、そうではなさそうなのもあった。当時も呑気な若者だったから、日本の科学の最先端技術なんて全く知らなかった。しかし財力があると科学も進むものだと思う。お金は本当に大事。ある時は気がつかないけどなくなるとよくわかる。本の内容は素人にはキツかったが、それでも面白く読めた。立花隆さん、ありがとう。当時ほど財力がない日本だが、今も研究が続けられていて、科学が得意な国でいることを願うばかり。研究の結果はすぐに出ないし、継続も難しい。誰かがいうように、筋トレと同じかもしれない。停滞期にいる日本だが、そこが力の蓄え時なのかもしれない。同じこと自分自身にも言っているのだが。