「芳幾 芳年 国芳門下の2大ライバル」三菱一号館美術館

一度は行きたいと思っていた美術館。このテーマの展示ならそれほどでもないかと思ったが、そこそこの人出。作品も小さいし、細密に描かれているので、皆、かぶりつきで見る。実にストレスが溜まる展示だった。それでも展示数が多いので、皆息切れして、後半はスムーズに見られた。みんな最初だけかぶりついて見ていたわけだ。芳年は以前太田美術館で見た。血なまぐさい明治の浮世絵は好きになれなかったが、今回は血なまぐささを最小限にした品の良い作品ばかり。同時期同門の芳幾と対比して見せてくれたが、対比が鮮明になるほどの印象はなかった。途中で師匠の国芳の作品がまじるので、私には何がなんやらだった。建物は素敵なので空いていれば、併設のカフェにも行きたかったが、遅くて入れてもらえず心残りができた。美術館の庭はこぶしの花が満開だった。並びのレストランも大賑わい。もちろんロブションも満員。東京らしいといえば東京らしい場所。人が少ない季節に再訪したいが、きっとそんな日はしばらく来ない気がするな。