中村倫也君主演、結婚後初のドラマかな。過去に文学賞をとったが、今は振るわない中堅作家を演じている。過疎の町ハヤブサに主人公が移住して次々と事件に巻き込まれるという話。原作は池井戸潤。なかなか面白い。中村倫也の今回の役柄はどん臭そうですごくいい。彼が入団する中年消防団の面々をはじめ、共演陣もいい。生瀬勝久、満島真之介、岡部たかし、恋人役の川口春奈、朝ドラ「エール」で音楽教師していた古川雄大、調子のいい編集者に山本耕史、配役が素晴らしい。深刻になりすぎず、毎回次から次へと事件が起こりドラマを牽引していく。そもそもドラマってそういう引き込みが必要なのよ。当たり前が当たり前でなくなる毎日、感謝を忘れずに、みんなに優しいのも大事たが、冷静に批判する精神も忘れずにだろう。耳に痛いことを聞くのはつらいが。幸せはその辛さの向こうにある。乗り越えてこそ実になることもある。政治もひどいが、ひどいのはそれだけじゃない。いまいちど自分の胸に手をあてて反省せよ。敵は我が身に潜む。
