宝塚歌劇花組公演「鴛鴦歌合戦」「GRAND MIRAGE」「グランミラージュ」東京宝塚劇場

知り合いに誘われて初めての宝塚。午後3時の日比谷シャンテは既に開演を待つ女性たちで一杯。会場内も9割が女性、女の園てある。東京宝塚劇場は勾配の緩やかな優美な会場で、一階奥の座席で鑑賞したが、周囲の観客はみなオペラグラスを手にしていた。持ってきてよかった。やはり細部が見たいもの。前半の演目は和物のオペレッタ雪組トップスターの柚香光がモテモテ浪人を演ずるコメディタッチのお芝居。後半はレビュー。和物ではスタイルの良さが分かりにくかったが、皆、おそろしく長い脚を持ち、完璧な歌唱とキレのある踊りを見せる。あの素晴らしい山崎育三郎さえもスタイルでは負けそうなくらい、男役のトップスターはかっこいい。立ち居振る舞いがいちいち決まっていて、本物の男性よりもずっと女性の理想男性を体現していた。歌って踊って3時間。思った以上に満喫した。宝塚が長く多くの人に愛されてきたのは、やはりこのエンターテインメント力なんだろうな。完璧なお客様ファースト、美しい夢物語を完全に演じきってみせるタカラジェンヌたちのプロ魂に感じ入った。会場から出る観客の晴々とした表情をみて、タカラジェンヌいい仕事しているなあと実感感。一緒に見に行った知り合いもこれでまたしばらく変なオヤジ達との仕事に耐えられると言っていた。宝塚恐るべし。