主戦場(2019)

友人が面白かったというので見てみた。いやあ、面白かった。あっという間に2時間過ぎた。主戦場というタイトルだが、これは慰安婦問題を巡る戦い、バトルフィールドのお話。アメリカの映画なのである。慰安婦問題は途中から訳が分からなくなった。歴史の中で真実は変幻自在。テレビの言うこともあてにならないし。なぜアメリカで慰安婦像が次々と設置されるようになったのかとか、愛知県トリエンナーレとか。誰かに絡まった糸を解きほぐして欲しいと思っていたのだ。こういうことだったんだ。映画は早い展開でさまざまな人のインタビューで繋いでいく。そのスピードに最初あたふたした。でもその疾走感が良かった。私たちの乗る船はとんでもない船長たちが舵をとっていることもよくわかったし。この映画がすべて正解ではないが、それでもこの映画が伝えたいことは私の知りたいことでもあった。船が沈没するならまだしも、勝手な人殺しに加担するのは本当に嫌だ。船から降りるか、船長達を首にするか。今は後者の方が難しいのか。