日テレ「母になる」

沢尻エリカ様の額の曲線を見るために見ている。ためいきが出るカーブ。美しい。エリカ様は美しいだけじゃない。あの完璧な瞳から涙がぼろぼろ流れ出す。感動せずにはいられない。お話はシリアス。生後3歳で母親の目の前から消えた我が子が、8年後に見つかり、戻ってきて暮らしだす。行方不明だった8年間、息子には別の「育ての母」がいた。生みの母親が沢尻エリカ、育ての母親が小池栄子。「母親とは?」というテーマ。「八月の蝉」を思い出した。あのときの小池栄子は、女性ばかりの奇妙な施設で主人公井上真央と一緒に育ったワケ有り娘。今回の小池栄子は育ての母の「生んでない」という弱みと、「息子にとっての母親は自分だ」という自信を強烈に演じている。おっぱいが大きいキレイな若い娘からカッコイイ女優さんになっている。しかーし、エリカ様は当たり前だが、全然負けていないのだ。どこから来るのか全く分からない、あの「透明感」。映画「パッチギ」の時からまとっている独特のオーラは今も健在。全くイケテない普通の服を着ても漂う「気品」、儚げなのに筋が通った、しなやかさとひたむきさ。夫役の藤木直人に見せる、甘えた顔やすねた顔、もう目が離せない。タイプの違う美女ふたりが競演。母親とは何だろうと畳みかけてくる。女性とは母親になると一皮も二皮も向けて、大きく進化する人が多い。進化した女性は無敵の心を持つ。守るべきものを持つ人間は強い。まあ、母親にならずとも、女性は本来強いもの。気の弱そうな女性はいるが、本当に弱い女性には会ったことがない。女性は強いからこそ美しいのだ。